この記事では
- VBAを使ってNotesのメール操作を自動化するためのアイディアを書いています。
- Notesを使った日々の業務を自動化したい人に向けて書いています。
VBAでIBM Notesを操作する2
前回(VBAでNotesのメールを作成・送信する_最も簡単なサンプル - 適材適所)は、とても単純なメールの送信サンプルを紹介しました。 今回は前回のサンプルにCCとBCCを追加したいと思います。
CCとBCCを追加する
CCを追加するためには、NotesDocumentのAppendItemValueのフィールド名をCopyToにします。値は、メールアドレスを設定します。 複数のCCを設定する場合は、メールアドレスを格納した配列を設定します。
BCCの場合はフィールド名をblindCopyToに設定します。
コード
Option Explicit '定数は環境に合わせて設定 Const DB_PATH As String = "○○.nsf" Const SERVER_NAME As String = "SERVER" Const PASSWORD As String = "pass" '参照設定:Louts Domino Object Sub sample2() 'セッションを開始する Dim ntSession As NotesSession: Set ntSession = New NotesSession ntSession.Initialize PASSWORD 'データベースのオープン Dim ntDB As NotesDatabase: Set ntDB = ntSession.GetDatabase(SERVER_NAME, DB_PATH) '新規文書を作成 Dim ntDoc As NotesDocument: Set ntDoc = ntDB.CreateDocument() '件名の設定 ntDoc.AppendItemValue "Subject", "件名を設定します" '送信先 ntDoc.AppendItemValue "SendTo", "sample@mail.co.jp" 'CC設定(複数設定する場合は配列を与える) ntDoc.AppendItemValue "CopyTo", "cc@mail.co.jp" 'BCC設定 Dim bccAry(2) as String bccAry(0)="bcc1@mail.co.jp" bccAry(1)="bcc2@mail.co.jp" ntDoc.AppendItemValue "blindCopyTo", bccAry '本文の設定 Dim ntRtItem As NotesRichTextItem: Set ntRtItem = ntDoc.CreateRichTextItem("Body") '本文の設定 ntRtItem.AppendText "本文を設定します" '送信するメールを送信済みフォルダに保存する設定 ntDoc.SaveMessageOnSend = True '送信 ntDoc.Send False '送信せずに下書きする場合はこちら ntDoc.Save True,False End Sub
使う前に
前提条件として、IBM Notesのクライアントが端末にインストールされている必要があります。 VBEの標準モジュールにこのコードをコピーします。また、実行前に、Louts Domino Objectの参照設定にチェックします。
定数を環境に合わせて編集します。 また、送信先も任意のアドレスに変更してください。 プログラムの細かい解説は前回(VBAでNotesのメールを作成・送信する_最も簡単なサンプル - 適材適所)をご覧ください。
次回は、添付ファイルを送付するサンプルを紹介したいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。