Power Query M式言語の構造データ型の1つであるリストについて解説する記事です。
環境
Windows10
Excel 2019
リストとは?
M式の中の構造化データ型の1つで、0から始まる順序付けされた値の集合のことで、{}で囲まれたものです。中の要素にアクセスするときにも{}を使います。
言葉で書くとイマイチピンとこないかも知れません。百聞は一見に如かずです。例を見てみましょう。
リストの例
リストの例をいくつか紹介します。
数値を3つ持ったリスト
{1,2,3}
数値と文字列のリスト
{1,"aaaaa"}
数字のリストから最初の要素を取得する
{12,3,44}{0}
リストをネストする(リストの中にリストを入れる)
{{1,2},{3,4}}
ネストされたリストの中の最初のリスト{1,2}にアクセスする
{{1,2},{3,4}}{0}
ネストされたリスト{1,2}の最初の要素(1)にアクセスする
{{1,2},{3,4}}{0}{0}
1~10のリストを生成する
{1..10}
ひらがなのリストを生成する
{"あ".."ん"}
List関数を使うと便利
リストを扱う際にList関数を使うことでさらに便利になります。
リストから最大値を取得する
//4が返る List.Max({1,2,3,4})
リストを逆にする
//9,4,3になる List.Reverse({3,4,9})
リストを並び替える
//2,3,5,9(昇順)になる。 List.Sort({3,5,2,9})
//9,5,3,2(降順)になる。 List.Sort({3,5,2,9},Order.Descending)
リストの要素数を取得する
//4 List.Count({3,5,2,9})
他にもたくさんのList関数が用意されています。詳しくはList 関数 - PowerQuery M | Microsoft Docs に書かれています。
終わりに
Power Query M式言語のリストについての説明しました。
リストのキモは{}で囲まれていることと、要素へのアクセスも{}でできる点です。これを理解していないと、{}だらけのM式言語で混乱することも・・・。とくに長い式の場合{}だらけになることもあるので、あせらず、ひとつひとつ紐解いていきましょう。
というわけで、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。